カンピロバクター食中毒の症状と治るまでの期間は?

2025/07/23
カンピロバクターによる食中毒は、どんな症状が出ますか? また、治るまでにどのくらいの時間がかかりますか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
カンピロバクター食中毒は、カンピロバクター属の細菌に汚染された食品(主に生肉や加熱不十分な肉など)を摂取することで感染します。ほかの細菌と比べ、少ない菌量の摂取でも感染が成立すること、潜伏期間は1~7日とやや長いことが特徴です。
症状は、下痢、腹痛、発熱、悪心・嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などです。下痢には血が混じることもあります。
死亡例や重篤な例は稀ですが、乳幼児や高齢者、免疫が低下している人は重症化するリスクがありますので、注意が必要です。
また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺などを起こす、「ギラン・バレー症候群」という神経系の病気を発症することがあると報告されています。
多くの場合は、1週間ほどで治癒します。特別な治療は行わず自然治癒することがほとんどです。症状が現れているときは、水分や塩分を補い、脱水を予防するようにしましょう。水分摂取が困難な場合は、点滴加療が必要な場合もあります。
また、症状が強い場合や長引く場合は、医療機関を受診し、医師に相談されることをおすすめします。
日ごろから、食事摂取や調理の際にはよく手を洗い、肉類はしっかりと加熱したうえで摂取しましょう。


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