痛風にならないための生活改善ポイントとは

健康診断で尿酸値が基準値を超えてしまいました。痛風にはなりたくないので、日常生活で気をつけることがあれば教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
尿酸値が高い場合、高尿酸血症という病気による痛風発作や合併症を起こさないために、まずは生活習慣全体を見直すことが大切です。尿酸値を下げるための生活改善ポイントは以下の通りです。自身の体調に合わせて、できることから実践してみましょう。
●食事の量を抑えて、肥満を解消する
尿酸値を上げる直接的な原因となりうるプリン体の多い食品を避けるよりは、食事全体を見直し、総エネルギー量を抑えます。体内の尿酸のうち、食品からのプリン体は約2割で、残りの8割は体内の代謝によるからです。食事はバランスよく多品目を少量ずつ、ゆっくりかんで食べることが大切です。1日の摂取エネルギー量は体格や活動量によって異なりますが、1800kcalを超えないようにするとよいでしょう。尿酸は尿が酸性に傾くと溶けにくい性質のため、尿をアルカリ化しやすい野菜や海藻類、牛乳などを十分とりましょう。
●節酒を心がける
アルコールは体内でプリン体の分解を促進して尿酸値を上昇させます。さらに、アルコールの分解時に産生される乳酸が、尿酸の排泄を妨げてしまいます。痛風発作が起きていない現段階では禁酒する必要はありませんが、飲みすぎない、休肝日を設ける、ビールばかり飲まない、プリン体の多いつまみを控えるなどを心がけましょう。目安量としては1日に日本酒1合、ビール500mL、またはウイスキー60mL程度です。
●水分を十分にとる
尿中の尿酸濃度を低下させるために、こまめな水分補給を心がけましょう。1日の尿量が2L以上になることが理想です。
●適度な有酸素運動をする
30分以上を目安に、ウォーキングなどの有酸素運動を、週3回以上継続的に行いましょう。激しい運動はかえって尿酸値を上げやすくすることもあるので注意が必要です。
●ストレスを上手に発散する
ストレスも尿酸値を上げる大きな原因になると考えられています。自分のストレス状態に早めに気づき、上手に気分転換する方法を見つけましょう。


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