下垂体前葉機能低下症を診断するために必要な検査とは

2025/04/22
指定難病の「下垂体前葉機能低下症」は、どのような検査をして診断されるのでしょうか?
この質問への回答
医療法人青泉会下北沢病院 糖尿病センター長
富田益臣
問診によって症状から下垂体前葉機能低下症が疑われたら、血液検査で生化学検査(血糖、電解質、血液成分、腎・肝機能などを調べる)と、血中・尿中のホルモンの基礎値を測定する内分泌学的検査(各種ホルモンの値を調べて分泌状態をみる)を行います。
また頭部MRI検査で、下垂体の形態異常や脳腫瘍、脳奇形などがないかどうかも調べられます。
下垂体前葉ホルモンはその基礎値のみで判断するのはむずかしいことも多く、症状などから下垂体前葉機能低下症が否定できない場合は、機能検査として内分泌負荷検査(ホルモン分泌に影響を与える薬剤を投与して、投与前後の分泌状況をみる)を行います。


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