子どもにチックの疑い…検査は?治療は?

女性/40代
2025/04/17

10歳の子どもにチックのような症状があり、心配しています。受診した場合、どんな検査や治療を受けるのでしょうか。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

チックとは、本人の意思とは関係なく突発的に起こる素早い動作や発声を指し、何度もくり返されます。チックを表す病気を「チック症」と呼び、多くは4~6歳頃に発症し、症状のピークは10~12歳の間で、青年期には軽減するといわれています。一般的には男児に多いようです。

動作や発声を行わずにはいられないという感覚があり、チックをするとすっきりしたり、ほっとしたりして、この感覚が軽快し消失するといいます。


チック症に特定の検査法などはありません。一般的に脳波検査や心理検査が行われますが、チック症と確定診断するためのものではありません。検査は治療や支援の参考になる情報を得るために行います。脳波検査は、てんかんとの鑑別のため、また薬物療法の参考のために実施する場合があります。また、心理検査は、本人や家族にチックとの付き合い方を伝えるときなどの参考にするために実施することがあります。


治療は、まず病気について知ることで本人と家族の不安を軽くします。本人の苦痛が大きく、日常生活に支障がある場合は、薬物療法を行う場合もあります。

症状の改善には周囲の理解と見守りが重要となるため、学校や周囲の人に協力を求めることもあります。


チック症を疑う場合は、まずかかりつけの小児科医に相談するとよいでしょう。詳しい検査が必要な場合は、対応できる医療機関を紹介してもらえます。


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