AGA治療薬の種類や効果の違いは?

2025/04/09
AGA治療薬の飲み薬と塗り薬では効果が違いますか?
この質問への回答
成増駅前かわい皮膚科 院長
河合 徹
男性特有の進行性脱毛症であるAndrogenetic Alopecia (AGA)の治療薬には、塗り薬のミノキシジル、内服薬のフィナステリドやデュタステリドなどがあります。
塗り薬のミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血流をよくし、髪の毛の成長を助ける発毛効果や抜け毛を減らす効果が期待できます。もともとは心臓の薬として開発されたミノキシジルは、内服薬よりも頻度は少ないとはいえ、稀に動悸、むくみ、めまいなどの症状を引き起こすことがあります。
一方、フィナステリドをはじめとする内服薬は、頭髪の成長を抑制するジヒトロテストステロン(DHT)の働きを抑え、AGAの進行を止める脱毛抑制効果が期待できます。これらの内服薬は、一部の服用者で肝機能障害、勃起不全などの副作用が起こることがあります。
なお、前立腺肥大や前立腺がんを診断する上で重要なProstate-Specific Antigen(PSA)の値を下げることがあり、過小評価による誤診を招かないよう、必ずこれらの内服薬を服用中であることを医療機関に伝える必要があります。
塗り薬と内服薬、それぞれ働きや効果が異なるので、皮膚科専門医を受診して、予算と目標に合った適切な治療を受けることが大切です。
※2025年2月17日時点の内容です。


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