リウマチ性多発筋痛症と関節リウマチとの違いとは?

2025/03/06
母が「リウマチ性多発筋痛症」と診断されました。よく耳にする関節リウマチとはどう違うのでしょうか。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
リウマチ性多発筋痛症は、50歳代以降の女性に多く発症する炎症性の病気です。遺伝的な要因で、免疫に異常をきたし発症すると考えられていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
症状は、首や肩、上腕、腰背部、太ももなどに筋肉痛やこわばりを生じます。起床時から午前中にかけて症状が強く、寝返りや起き上がり、腕を上げるなどの動作時に痛みが強くなるのが特徴です。そのほか、発熱や全身倦怠感、食欲低下などの全身症状、関節痛などの症状もみられるようです。
関節リウマチも関節痛が生じますが、手指や足の指、手首などの小関節に痛みや腫れが生じることが一般的です。症状は数週間から数カ月かけてゆっくりと現れます。一方、リウマチ性多発筋痛症は、比較的急速に発症することが多く、肩や股関節などの大関節に痛みが生じますが、腫れはあまり見られないようです。
ただ、リウマチ性多発筋痛症や関節リウマチに現れる症状は、ほかのさまざまな病気でも見られることがありますので、診断が難しく、鑑別しづらいことで知られています。さまざまな検査の結果や症状の経過などが、診断のためには大切な指標となります。
不安や疑問な点がある場合には、ぜひ、受診の際に確認されるとよいでしょう。主治医に確認することで、病気や今後の経過や治療についても理解が深まりますし、主治医とのコミュニケーションもとれて、信頼関係を築いていかれることと思います。


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