ヒトメタニューモウイルス感染症の治療方法は？

ヒトメタニューモウイルス感染症は、乳幼児に多い急性の呼吸器感染症です。大人や高齢者も感染し、年齢にかかわらず再感染することがわかっています。おもに３～６月頃に流行しますが、年間を通じて感染がみられます。

ヒトメタニューモウイルスに感染することで発症し、発熱やのどの痛み、咳、鼻水などの症状が現れ、1週間程度で自然に軽快していくことが一般的です。成人では比較的軽症で経過することが多いようですが、乳幼児や高齢者では、中耳炎や肺炎などを合併することや、重症化することも多いと言われています。

ヒトメタニューモウイルス感染症には、特別な治療薬やワクチンはまだありません。現れている症状を緩和するための対症療法が行われます。

呼吸困難の症状がある場合には、ステロイド薬や吸入薬を使用することもあり、また、呼吸困難や脱水などの症状が強い場合には、入院が必要となる場合もあるようです。

ヒトメタニューモウイルスは、飛沫や接触により感染します。特別な治療薬やワクチンはないため、マスクの装着や手洗い、うがい、部屋の換気をこまめに行い、感染者との接触を避けるなど、基本的な感染予防策を行うようにしましょう。

合併症や重症化を予防するためにも、気になる症状がみられた際には、早めに医療機関を受診してください。

※2025年1月21日時点の内容です。