Question

復職した同僚のわがままぶりがストレスに

うつ病と診断され3カ月休職していた同僚が先日職場に復帰しました。しかし、与えられた業務内容に文句を言って仕事をしなかったり、嫌なことがあると体調が悪いと言って早退したり、好き勝手にふるまっています。上司に相談しましたが、休職明けということもあってあまり注意できず、腫れ物にさわるように対応しています。自分は病気だったから周りが気遣うのが当たり前という態度で、私を含めたほかのメンバーも振り回されてストレスがたまっています。休職していた社員に対し、会社はどこまで許容する義務があるのでしょうか? 私たちは我慢するしかないのでしょうか?

女性/20代

2023/12/06

Answer

復職した同僚に振り回され、我慢しているのですね。休職明けで配慮が必要な状況とはいえ、疑問に感じることが多々ある様子です。まずは、そういった違和感を持ちながらもこれまで我慢し、同僚のカバーをしてきたご自身を労ってくださいね。


会社には「労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をする」(労働契約法第5条)という安全配慮義務が課せられています。一般に、会社は、復職後の従業員の心身の健康状態や治療状況、仕事への思いや不安に感じていることなどを本人に確認し、困っていることや不安については、会社が対応できることを検討していきます。例えば、体調管理については産業医などの産業保健スタッフと連携したり、業務については他の従業員とのバランスをとりながら、本人が負担なく働ける環境を調整したりすることが考えられます。


上司は腫れ物にさわるように接しているとのことですが、上司に相談した際は、どのような話になったのでしょう。その同僚のために、ご相談者や周囲の方たちに大きなストレスがかかり続けるのはよくないので、同僚の言動により困ったこと、疑問に感じたこと、納得いかなかったことがあれば、その都度上司に相談してはいかがでしょうか。例えば、同僚から直接仕事を依頼されることがある場合は、すぐに応じるのではなく、毎回上司の指示を仰ぐなど必ず上司を通すようにすると、上司も状況をよく把握できるのではないかと思います。


体調や病気などを理由とした業務上の配慮をすることと、それを超えた好き勝手を許すこととは、別のものだと考えます。そして、会社として配慮できることとできないことを明確にし、必要なときに注意や指導を行うのは上司の役割です。もしも上司への相談を続けても状況が変わらないようなら、さらに上の上司、社内の産業保健スタッフ、人事担当者などに相談するのも1つだと思います。


一方、一般的には職場に復帰したからといって、休職前の健康状態や業務遂行力に完全に戻れる人はあまりいないようです。うつ病の場合は、復職してからも治療を継続する必要がある人がほとんどで、個人差や環境にもよりますが、本調子で仕事ができるようになるには時間がかかります。ご相談の同僚が休職する前はどのような態度や様子だったのかはわかりかねますが、心身の状態によっては、仕事への取り組み方や気分の浮き沈みなどの態度が日によって異なることも考えられます。そういった病気に対するある程度の知識を持つことで、同僚への見方が変わってくる部分もあるかもしれません。


仕事の後や休日には、意識的に職場のことから気持ちを離し、ストレス発散したりリフレッシュしたりして、心身のバランスを整える時間も大切にしましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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