Question

チョコレート嚢胞と子宮筋腫で手術をすすめられたが…

MRI検査で卵巣チョコレート嚢胞と子宮筋腫(粘膜下筋腫)が見つかり、婦人科で診てもらったところ、手術による治療をすすめられてしまいました。突然、手術と言われて戸惑っています。本当に手術以外の治療法はないのでしょうか。

女性/30代

2024/11/12

Answer

子宮の内側にあるはずの内膜、あるいはそれに似た組織が卵巣に発生するものを卵巣チョコレート嚢胞といい、子宮内膜症の一つとされています。

治療法として薬物療法と手術療法があり、症状、重症度、年齢、妊娠の希望の有無などを総合的に判断して選択します。


一般的に、チョコレート嚢胞が小さく、疼痛も軽度であれば3~6 カ月ごとの経過観察が可能です。しかし薬物療法を行っても疼痛が改善しない場合や、チョコレート嚢胞が増大する場合には、手術が検討されるようです。

卵巣チョコレート嚢胞を含め、子宮内膜症はどの治療法を選択しても再発する可能性が高い病気です。また、卵巣チョコレート嚢胞はまれにがん化することがあるといわれており、長期にわたって定期的に経過をみていく必要があります。


一方、子宮筋腫(粘膜下筋腫)とは、子宮の内側を覆う子宮内膜の下に発生する良性の腫瘍です。

無症状で筋腫がこぶしくらいの大きさまでなら、半年から1年に1度、定期的に筋腫の状態を経過観察します。無症状のまま閉経を迎えて筋腫が縮小し、治療が不要となるケースも珍しくありません。

積極的な治療が必要となるのは、筋腫が大きい、貧血や月経困難などの症状が強いなどの場合で、薬物療法や手術が考慮されます。


手術を提案されて戸惑うお気持ちもよくわかります。今回の回答を参考に、疑問や不安に思うこと、治療を受けるメリットやリスクなどについて、あらためて主治医とよく相談されることをおすすめします。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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