Question

排便後のふらつきは貧血のせい?

貧血と診断され、半年前から服薬治療を受けています。少し前から、時々、排便後にふらついた感じになり、立っているのもむずかしいときがあります。ふらつきの原因は何でしょうか。貧血でかかっている血液内科で相談すればよいでしょうか。

女性/20代

2024/10/09

Answer

ふらつきやめまいには、自律神経が関係しているケースが多くみられます。

自律神経には交感神経(緊張時に働く)と副交感神経(リラックス時に働く)の2種類があり、2つの神経のバランスが崩れると、血圧が低下したり、脈が遅くなったりして脳へ届く血流が低下します。これによりふらつきやめまいが起こるのです。

一時的に気を失ってしまう場合もあり、その発作は「神経調節性失神」と呼ばれています。排便など、特定の状況で起こるものを「状況失神」といい、ご相談者のふらつきは、この前ぶれ(前駆症状)として現れている可能性があります。前駆症状として、そのほか、吐き気、発汗、視力障害などが生じることもあります。


排便時の状況失神や前駆症状は、いきみ(怒責)、腹痛、下痢などによって引き起こされると考えられています。排便状況を見直すことで改善する場合があります。

ご相談者の排便状況に、頻回の便秘や下痢など、何か気になることがあるようなら、消化器外科や胃腸科を受診して、医師に相談してみてください。その際、排便後に起こる状況失神・前駆症状についても伝えるとよいでしょう。

排便状況にとくに困った点がなければ、かかりつけの血液内科でふらつきについて相談されてもよいでしょう。


状況失神を起こすと、転倒してけがをしてしまう可能性もあるため、ふらつきや気分が悪くなるなどの前兆を感じたら、すぐにその場にしゃがむか、横になるようにしましょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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