多量の汗や動悸で眠れないことが…

人間のからだは、体温を一定に保つために発汗することで体温調節をしています。

この生理的な体温調節以外で起こる発汗の一般的な原因としては、精神的な緊張、更年期障害、自律神経の乱れなどがあります。

また、動悸の原因は、不整脈など心臓に原因がある場合や、不安が強いなど心因性の場合、たばこ・コーヒー・紅茶・アルコールなどの嗜好品による場合、内服薬などの薬の副作用による場合などがあります。ストレスや疲労は、自律神経と深い関係があり、ストレス状態が続くと心臓や血管に負担がかかり、動悸などの症状が現れることがあります。

動悸などの症状がある場合の一般的な受診の目安は、日頃から不整脈がある、今までに心臓になんらかの病気があった、動悸が5分以上続く、脈が飛ぶ、１分間の脈拍数が100回以上ある、速くて不規則な脈がある場合です。

体調管理の面で気をつけることとしては、寝不足や不規則な生活を避ける、気分転換をしてストレスをためないなど、心身に無理のかからない規則正しい生活を送ることです。症状がつらかったり長引く場合は、受診して原因を特定し、今後の治療について相談することが必要と思われます。

受診する診療科は、原因により一般内科、循環器内科、婦人科、心療内科など複数の科が考えられます。

かかりつけの内科医があれば、まずはそちらで相談されてもよいと思います。必要に応じて、専門医の紹介を受けることができるでしょう。

受診時は「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「症状を軽くまたは悪くする因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」など、心身の様子をできるだけ詳しく伝えましょう。