胆のう結石の所見は放置していい?
昨年、人間ドックの腹部超音波検査で、胆のう結石が見つかりましたが経過観察でした。今年の人間ドックでも同じように胆のう結石の所見があり経過観察でしたが、病院を受診する必要はないのでしょうか。
男性/50代
2024/09/01
右上腹部にある胆のうは、肝臓でつくられた胆汁を濃縮して貯蔵する役割がある、消化器系の臓器です。
胆のう結石(胆石)とは、胆汁に含まれるコレステロールや胆汁色素などが胆のう内で結晶となり、石のように固まってしまったものを指します。一般的に、痛みなどの症状がない胆のう結石は、無症状のまま経過することが多く、治療の必要はありません。そのため、年1回の腹部超音波検査による経過観察が推奨されています。
一方、疝痛(せんつう)発作と呼ばれる、右上腹部やみぞおちの急な激しい痛みがみられる場合もあります。これは、胆汁が通る胆管を胆のう結石がふさいで、流れがうっ滞して炎症を起こすことが原因で現れる症状です。
ご相談者に症状はなく、腹部超音波検査の所見も心配のいらない状態であるため、1年に1回の腹部超音波検査でよいという判定です。胆のうの変形や胆石の増量、周辺の組織の変化などが疑われたら、さらに詳しいCT検査やMRI検査をすすめられることと思います。
ただし、次回の健康診断までに疝痛発作が現れたら、早めに消化器内科や肝胆膵内科などを受診してください。
疝痛発作は、揚げ物など脂肪分の多い料理を食べたあとに起こることが多いとされています。高カロリー、高脂肪の食品のとりすぎは控えたほうがよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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