父が脳梗塞で入院。急性期後の転院先は?
1カ月ほど前に、実家の父親が脳梗塞を起こし、急性期病院に入院中です。現在も後遺症として半身不随があり、回復のめどはたっていません。急性期の病院には長くいられないと聞きますが、転院先としてどのようなところがありますか?
男性/50代
2024/08/28
脳梗塞の急性期の治療を行う一般病棟は、入院して90日を過ぎると、たとえどのような治療や検査を行ったとしても診療報酬が下がります。そのため「一般病院」で急性期の治療を行ったあとは、転院をすすめられることが一般的です。
転院先の種類は、「回復期リハビリテーション病院(病棟)」「療養病床」「高齢者施設」に大きく分かれます。
「回復期リハビリテーション病院(病棟)」は、脳卒中や大腿骨頚部骨折など大きな病気やけががあって急性期治療を終えたあとにリハビリテーションを行うことで、寝たきり予防や社会復帰の準備をするための病棟です。身体の機能だけではなく、言語訓練や嚥下(えんげ 飲み込み)訓練を行うこともできます。
「療養病床」は、主に高齢者で、急性期治療を終えても自宅や福祉施設での生活が困難な場合に、慢性期の治療を行いながら療養を行うところで、長期に入院することも可能な病院です。
「高齢者施設」は、自宅で介護を受けることが困難な高齢者を対象とする施設です。施設の種類には、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設などがあります。
地域差や施設の種類にもよりますが、「回復期リハビリテーション病院(病棟)」「療養病床」「高齢者施設」とも、希望されてもなかなか空きが少ないのが現状です。
転院先は、からだの状態に合った病院や施設を探す必要があります。同じ種類の施設でも、実施できる治療やケアの内容に違いがありますので、確認しながら決めていくことになります。
今後については、現在入院されている病院のソーシャルワーカーに相談されることをおすすめします。医療ソーシャルワーカーは、患者の医療や療養生活に関するさまざまな問題に対応していますので、今後についてよく相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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