Question
睡眠中の歯ぎしりを治すには?
睡眠中の歯ぎしりが原因なのか、歯に亀裂が入ってしまいました。医師からは、マウスピースの装着をすすめられましたが、ほかにどんな治療法がありますか?
男性/40代
2024/08/30
Answer
歯を持続的に食いしばったり、ギリギリとこすり合わせたり、カチカチと連続的に噛み合わせるくせをまとめて歯ぎしり(ブラキシズム)といいます。
ブラキシズムは、睡眠時に起こる睡眠時ブラキシズムと覚醒時に起こる覚醒時ブラキシズムとに分けられます。
一般的に睡眠時ブラキシズムは、ストレス、遺伝、抗うつ薬や抗精神病薬などの服薬、飲酒、喫煙、睡眠呼吸障害など、さまざまな要因が関与しているといわれています。
また、覚醒時ブラキシズムは、ストレスなどの要因が関連してくる可能性はありますが、さまざまな条件に伴って起こったくせであると考えられています。
治療法としては、原因が嗜好品やストレス、服薬の関与などの可能性があれば、飲酒や喫煙、カフェインの摂取を控えたり、自分に合ったストレス解消法を見つけたり、現在服用している薬の減量や変更を考慮することもあります。
また、マウスピースの装着や口のまわりの筋肉にボトックス注射をするほかに、筋弛緩薬や抗てんかん薬の服用がブラキシズムに効果が認められていますが、長期的には使用できないとされています。
さらに、覚醒時ブラキシズムの場合は、無意識あるいは意識的に行っている自らの行動のくせに気づいてもらう行動変容療法が適応されることもあります。
今後の治療については、主治医とよく相談することをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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睡眠
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