脳疲労で集中力低下。仕事にも支障が

脳疲労は、脳の前側にある前頭葉という部分の機能が低下することで起こるといわれています。前頭葉は、仕事や活動に必要となる情報の処理を行っています。長時間の労働は、前頭葉の機能を低下させ、仕事のミスや判断力低下をきたす原因にもなります。

一般的に、脳の疲労が続くと、うつ状態に移行しやすいと考えられています。そのため、脳疲労に気づいたら、早く対処することが重要です。

脳疲労を示す状態には、「以前できていたことができない」「家に帰るとぐったりしてやる気が出ない」「判断しにくくなった」「一度にたくさんのことを言われると混乱する」「イライラして周囲の人にあたってしまう」などがあります。

脳疲労の回復に必要なのは、脳の負担を軽減するための休養、睡眠、リラクゼーションなどです。

睡眠は、十分な睡眠時間と質が重要で、具体的な方法として、眠くなってから布団に入る、起きる時間を一定にする、日中は活動して体温を上げるなどが挙げられます。

また寝る前に、マインドフルネスなどのリラクゼーションを取り入れることもよいでしょう。方法としては、「今、ここに」注意を集中させて、未来の心配事や、過去のストレスになる思考を追い出します。

ほかにはヨガやジョギング、ウォーキングなど、からだに適度な負荷がかかる活動も有効です。ご自身の生活に取り入れられる方法で、脳の疲労をためないよう心がけましょう。