Question

脂質と肝機能の数値に異常が。食生活改善の方法は?

健康診断の結果、脂質と肝機能の数値が基準値を超えてしまいました。ここのところ体重も増えて腹囲やBMIも基準を超えているので、医師の言うとおり、生活習慣を改善して適正体重に戻したいと思います。運動面では1日1万歩を目標にウォーキングを始めようと思いますが、食事面ではどのようなことに気をつけたらよいですか?

男性/40代

2024/07/31

Answer

食べすぎや偏った食事といった食習慣による体重増加は、脂肪肝や、LDL(悪玉)コレステロールの増加などの脂質異常にも関わってきます。肝機能や脂質異常の状態を改善するには、適正体重(BMIが18.5以上~25未満)を維持することが何よりも大切です。


ご自身で極端な食事制限をするのは難しく、食バランスが乱れるリスクにもなりますので、まずは食べすぎに気をつけ、バランスのよい食事を心がけてみてはいかがでしょうか。そのためには間食を控え、1日3食欠かさずとるようにします。欠食があると、肝臓に脂肪がたまりやすくなりますし、次の食事での食べすぎにつながって太りやすくもなります。


バランスの良い食事をとるためには、主食、主菜、副菜を毎食そろえるようにすると自然に整います。

主食はごはん、パン、麺類などでしっかりとります。雑穀米や全粒粉パンなどを利用すると、ビタミン、ミネラルが補いやすくなります。

主菜は魚や大豆製品を積極的にとり入れ、肉はできるだけ脂身の少ない部位を選ぶようにするとよいでしょう。

副菜はビタミン、ミネラルが補える野菜や海藻、きのこなどを十分とるようにします。


また、食事代わりに菓子パンを食べることや、糖分を多く含む食品(清涼飲料水やアイスクリームなど)や油を多く含む食品(洋菓子やスナック菓子など)をとりすぎること、夜遅い時間の食事にも注意が必要です。


参考までに、1日の食事量の目安(1日中、座っていることがほとんどで、身体活動量が低い男性の場合)は次のとおりです。

●主食(ごはん・パン・麺など):ごはん(中盛り150g)なら、1日に3杯程度

●主菜(肉・魚・卵・大豆料理など):1日に3皿程度

●副菜(野菜・きのこ・いも・海藻など):1日に5皿程度

●牛乳・乳製品:牛乳なら1日にコップ1杯程度

●果物:みかんなら1日に2個程度


運動面では、ウォーキングなどの有酸素運動を長く続けることで、内臓脂肪が減らしやすくなります。内臓脂肪が減ると腹囲が減り、肝機能の改善にもつながっていきます。

歩くときには、おなかをキュッと引っ込めながら、テンポよく歩いてみましょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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