微熱程度の、かぜの症状が続く

のどの痛み、たん、鼻水などは、かぜの典型的な症状です。その原因の9割以上がウイルスによるものであり、200以上の種類が存在するといわれています。原因に応じて、熱が出やすいものやのどの炎症が強くなるものなどがありますが、その原因によって回復までの経過に違いがでます。

一般的に特効薬はなく、安静にし、保温し、栄養をとるという3原則を守って、なるべく早く治るよう心がけることがよいと思われます。

かぜをひきやすいのは、抵抗力と深く関係があり、かぜをひいてもすぐに治ってしまう人もいれば、どんなに気をつけていても、かかりやすい人や症状が長引く人もいます。

それには、その人のもつ抵抗力が影響しているともいわれます。特に注目したいのはNK(ナチュラルキラー)細胞です。これはリンパ球の一部で、ウイルスや細菌、異常な細胞などを見つけて、早い段階で対処する働きをもっています。

そのNK細胞は通常、若い人であれば活発に作用しています。しかし、心理的な強いストレスを受けたり、夜更かしをして不規則な生活になると働きが低下します。さらに食生活のバランスが崩れると働きが鈍くなります。

抵抗力を高めるための対策は、おおまかに２つあります。

1つは病原菌の体内への侵入を防ぐこと、もう1つはからだの抵抗力を高めることです。かぜの前兆らしき症状があれば、夜ふかしや過労を避け、安静に努めることが大切です。もし、症状が悪化する兆候や心配があれば、早めに受診し、症状に合わせた治療をすることが早い回復につながります。

重大な病気の可能性を心配されているようですが、医療機関を受診する際に、まずは症状を繰り返していることを話し、何か病気があるのではないかと心配している旨を医師に伝えてみましょう。必要な検査を提案してくれるかもしれません。