半月ほど前から、からだがふわふわする感覚

からだがふわふわするのは、めまいの症状の1つとされています。めまいの症状で一番多いのは、天井など周囲の風景がグルグル回る回転性めまいで、その次に多いのは、からだがフラフラする、いわゆるふらつきです。

めまいの症状は日常的によくみられ、からだのバランスをつかさどっている内耳や脳に異常があるときに起こりやすいといわれています。ほかに、循環器系の問題（高血圧や低血圧など）、服用している薬の副作用、自律神経の乱れ、心身の疲れ、かぜなどの体調不良や寝不足などでもめまいが起こることがあります。

めまいが感じられたときには、軽い症状であれば、規則正しい生活を心がけ、休養や睡眠を十分にとりながら2、3日様子をみます。めまいが続くときには一度きちんと医療機関でみてもらう必要があります。ご相談者の場合、半月ほど前からくり返されているとのことですので、受診を検討されてはいかがでしょうか。

なお、状況をよく理解していただくためにも、受診の際には、既往歴や血液検査の結果、「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。

めまいを専門とする科は、原因によって耳鼻咽喉科や神経内科、脳神経外科などに分かれますが、軽いめまいのときには、まず耳鼻咽喉科を受診することが多いです。

めまいなどの症状があるときに心がけるとよいことをご紹介いたします。

1. 過労やストレスはできるだけ避け、規則正しく生活しましょう。

2. 軽くからだを動かし、からだの平衡感覚を養いましょう。

3. 寝不足は避け、睡眠をしっかりとりましょう。　

4. 食事は、1日3回規則正しくとり、腹八分目を心がけるようにしましょう。

5. 香辛料や刺激の多い食べ物は控えめにしましょう。

6. 飲酒は、からだの平衡感覚を維持する部位に影響を与えるため、控えるようにしましょう。