Question

高血圧と診断されたらずっと薬を飲まなければいけない?

血圧が、上が180~150mmHg、下が100mmHg前後と高めです。最近、頭痛がするようになったのは血圧のせいでしょうか? 病院にはまだ行っていません。高血圧と診断されたら、ずっと血圧の薬を飲むことになると聞くので迷っています。

女性/50代

2024/06/21

Answer

高血圧とされるのは、最高血圧(上の血圧)/最低血圧(下の血圧)が、医療機関での測定値が140/90mmHg以上、家庭での測定値が135/85mmHg以上となる場合です。


血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかるため、心臓や脳など、さまざまな臓器に障害をきたすことがあります。ご相談者の場合、血圧の数値が高く、頭痛の症状がみられる様子ですので、内科や循環器内科を受診されるとよいでしょう。

なお、高血圧による頭痛は比較的少ないですが、一時的に血圧が急上昇すると、痛みが出現することがあります。


服薬については、生活習慣を改善することで降圧効果が期待できるものの、患者さんの血圧の値により対処法は異なります。

血圧治療(内服薬)の目安は次の3つに分けられています。

① 低リスク:腹囲、血糖値、脂質値など危険因子がなく、最高/最低140-159/90-99mmHg。

② 中等リスク:血糖値以外の腹囲、脂質などの危険因子が1つか2つある人で、最高/最低140-159/90-99mmHg。または危険因子がなく、160-179/100-109mmHg。

③ 高リスク:糖尿病、心疾患などの危険因子が3つ以上ある人で、最高/最低140/90mmHg以上。中等リスクの危険因子があり、160/100mmHg以上。危険因子がなく、180/110mmHg以上。


降圧薬開始の目安は、低リスクの人の場合は3カ月、中等リスクの人の場合は1カ月、生活習慣の改善を行っても最高/最低140/90mmHg以上のケースです。高リスクの人の場合は生活面に気をつけると同時に、ただちに内服薬開始となります。

いずれも内服薬開始となる場合は、少量の降圧剤を処方され、数値や体調をみながら調整していくのが一般的です。

降圧目標を半年以上きちんと維持できれば、減薬や休薬が検討される場合もあり、とくに減量、減塩、節酒ができていると、その可能性は高くなります。運動をする場合は、頭痛などの症状が見られるときには、ジョギングなどの強度の高い運動はお休みして、ゆっくりとお過ごしください。体調にもよりますが、ウォーキングなどゆっくりしたペースでの有酸素運動が、からだへの負担が少なく安全です。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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