40代だが物忘れの頻度が増えてきた

「ついうっかり忘れてしまう」ということは、決してめずらしいことではありませんが、症状が続くと認知症なのでは…と不安になるのは無理もないと思います。通常、物忘れによる受診のタイミングは、ご自身が受診をしてみようかなと思うとき、生活に支障を感じるときが適切といわれていますが、記憶をはじめとする精神面でのトラブルは、疲れや睡眠のとり方、ストレスなどが関与していることも少なくありません。

記憶が衰えたと感じたら、生活のパターンが変化していないか、睡眠時間が少なくなっていないか、疲れがたまっていないか、休息の時間が足りているかを点検してみる必要があります。

気になる点があれば改善することで症状がよくなることはよくありますし、内服薬の影響、飲酒量が多くなり記憶の働きに影響を与えている、脳の血管に問題があるなどの可能性もあります。

受診をされる場合、物忘れを比較的得意とする診療科には、神経内科、脳神経外科、内科、精神神経科、心療内科などがありますが、神経内科または脳神経外科で相談なさってみてはいかがでしょうか。「物忘れ」が年齢相応のものか病的なものかを正しく判断していただくことで、今後安心してお過ごしになれると思いますし、生活面での対策も立てやすくなると考えます。

受診の際は、診療時間や予約が必要かなどを事前に確認されることをおすすめします。診察の結果、必要に応じて心理検査、脳の血流をみる検査、CTやMRIなどが行われることが多いようです。