肛門からの出血
単身赴任の生活になって、2カ月が経ちます。1週間ほど前に下着に血が付いていて、肛門から出血したことに気づきました。これまで痔を患ったことはありません。一昨日も少し出血しました。心配いらないような気もしますが、受診したほうがいいでしょうか。
男性/40代
2024/05/17
肛門からの出血はおもに排便時に起こり、その様子を観察することが大切です。 観察のポイントは、以下のとおりです。
●出血の色
●便に血液が付着しているのか、混じっているのか
●出血量はどの程度か
●出血はどれくらい続くか
●肛門痛や腹痛などを伴うか
たとえば、真っ赤な血液(新鮮血)が出る、便の表面に血液が付着しているような場合は、肛門付近からの出血のことが多く、ご相談者も推測されているような、痔が原因として考えられます。
痔核(いぼ痔)では、排便の途中からポタポタと、あるいはシャーッと噴き出るように出血します。量が多いと便器が真っ赤になるほどです。
裂肛(切れ痔)は、硬い便の排便後に少量の出血があり、その後、肛門痛が20~30分続くことがあります。
新鮮血で出血量が少ない 、出血の期間が短い 、強い痛みがない、発熱や貧血症状(立ちくらみ、息切れなど)などの全身症状を伴わなければ、経過観察で大丈夫でしょう。
ただし、症状が長引く、随伴症状があるなど、少しでもおかしいと思ったら、できるだけ早く大腸肛門科や消化器内科を受診しましょう。
また、慣れない土地での生活で、環境や食べ物の変化による影響があると思います。無理せず、生活習慣を整えていくことも症状の改善には必要です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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