40代半ば。月経が4カ月以上こないのは閉経？

月経が乱れる原因には、ホルモンの分泌が大きく関わっています。ホルモンの分泌は、体重の変化、心やからだへのちょっとした負担、疲れ、食事の偏りなど、環境や生活のリズムの変化によって変調をきたしやすく、月経量が減る、周期が乱れるなどの原因となります。

環境や生活に変化が起きている場合、知らず知らずのうちに負担がかかっている可能性があります。

更年期といわれる時期には個人差があり、閉経前後の10年間が該当します。閉経を迎える平均年齢はおよそ50歳なので、更年期の始まりは45歳くらいからが多く、月経が乱れやすくなる時期です。

月経不順での受診の目安は、3カ月以上月経がない場合、出血量が極端に多い状況が続く場合、周期が24日以内と短く、月経量が異常に少ない状態が3カ月以上続く場合などです。

一般的な月経の目安は、正常範囲の周期日数が25～38日で、その変動が6日以内です。月経の持続日数は、3～7日です。

一時的に周期や月経量に変化がみられるのは珍しいことではないため、すぐに改善する場合はとくに心配いりません。しかし、4カ月以上月経がないとのことなので、婦人科を受診されてはいかがでしょうか。

婦人科を受診するにあたり、基礎体温を測定しておくと、診断の助けになります。もし基礎体温の記録がすでにあれば、お持ちになってください。生活面では、栄養バランスのとれた食事をとり、規則正しい生活を心がけ、睡眠時間をできるだけ確保するとよいでしょう。

婦人科での検査や診察の内容は、医師の判断にもよりますが、一般的に問診、診察（内診）、超音波（エコー）検査、血液検査、尿検査などがあります。

そのほか、子宮がん検診を受けられていない場合にはすすめられることがあります。検査や診察の内容については、医師とよく相談するとよいでしょう。