乳腺のう胞と乳腺症の疑い
検査の結果、乳腺のう胞と乳腺症の疑いを指摘されました。3年前の出産時に母乳がうまく出ず、今も胸が硬くなって痛みが出たり、乳首から乳白色の分泌物が出たりするときがあります。乳がんに移行することはないのか心配です。
女性/40代
2024/04/01
乳腺のう胞は、乳腺内に液体が袋状にたまった状態です。良性の変化で、乳腺症の範囲に含まれます。乳腺症は、ホルモンの影響で乳腺が硬くなったり、水が部分的にたまる状態です。乳房にできるしこりの多くは乳腺症といわれ、30~50歳までの女性によくみられます。その多くは、はっきりしない硬いしこりができ、指でつまんでみると痛みがありますが、月経が終わるころには、はっきりしなくなり、痛みもとれてきます。
原因は、女性ホルモンを中心とするホルモンのアンバランスが考えられています。乳腺症のしこりの内部は線維化したり、過剰に増えた乳腺組織や、液体のたまった袋(のう胞)があるのですが、一般的に乳腺症から乳がんに移行することがごくまれにあることがわかっています。軽い場合は経過観察だけでよく、数カ月で消失することもありますが、痛みが強いときには薬が処方されることもあります。
乳腺症を指摘された場合には、健康診断や乳腺の専門外来で経過をみていくことが必要です。もし今回の検査結果で精密検査や専門医への受診をすすめられているなら、検査結果を持って早めに乳腺の専門外来で相談なさってくださいね。
一般的には検診の結果で心配な異常などがあれば、さらに細胞の検査をすすめられますが、そうでなければ、3カ月から1年ごとの(状態に応じて医師が判断する)定期検診を続けます。
また、乳白色の分泌物は、ホルモンの影響や乳腺症があるとみられることがあります。特別に問題のない症状のことも多いのですが、血性の分泌物が出る場合には早めの受診をおすすめします。念のため、次回受診または検診の際に相談されてください。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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