Question

息子がうつ病になり心配

息子がうつ病になり、心配しています。もともと内向的な性格でしたが、うつ病になり現在は引きこもりに近い生活を送っています。家の中でたまに顔を合わせることもありますが、親としてどのようにコミュニケーションをとったらよいかわからず、戸惑う毎日です。何かアドバイスをいただけますか。

女性/50代

2021/12/21

Answer

息子さんが引きこもりに近い生活になり、社会との接点が少なくなっているようであれば、親御さんとして心配が募るのも当然ですね。うつ病になっていちばんつらいのはご本人ですが、それを支える家族もまた、さまざまな不安を抱えるものだと思います。


息子さんは現在通院治療をしているという理解でよろしいでしょうか。もし受診がまだだったり、通院することもできない状態であるなら、まずは通院できるようにサポートをしていく必要があるでしょう。ご本人が自ら受診することがむずかしいときには、家族が医療機関に相談できる場合もあります。また、状況によっては、地域の保健師やソーシャルワーカーのサポートを得ることもできるかもしれませんので、家族での対応がむずかしいときには、周囲の方々や専門家への相談も検討してくださいね。


ここからは、息子さんは通院治療ができているという前提で、話を進めさせていただきます。「うつ病」と一括りにいいましても、症状の出方や、対応の仕方は人によって違いがあると思います。とくに息子さんへの対応を考えるうえでは、今現在、息子さんが治療においてどのような段階にいるのかという視点がとても大切になると思います。一般的には、治療の初期段階で症状が強く出ている時期であれば、十分な休養をとり、無理のない生活を送ることが優先されるでしょう。治療が進み、症状が改善してきたときには、少しずつできることを増やしていき、活動範囲を広げていくことも大切になると思います。


そのため、今、息子さんがどの段階にあるのかによって、家族の対応方法も異なってくることが考えられます。休養が必要な時期であれば、あまり無理な働きかけをせずに、様子を見守るのがよい場合もありますし、回復傾向にあるようなら、少しずつコミュニケーションを多くして、家の中でできることなどを話し合ってみるのもよいかもしれません。


ただ、息子さんの状態を家族だけで判断するのはとてもむずかしいことでしょう。可能であれば、息子さんの許可を取ったうえで、家族が主治医に相談し、アドバイスをもらえると安心ですね。家族相談については、病院により対応に違いがありますので、確認してみてください。


コミュニケーションのとり方がむずかしく感じるときもあるかもしれませんが、何か特別な方法をとらなくても、これまでと同じようにふだん通りのやりとりをすることが、安心につながる場合もあります。言葉を交わさなくても、一緒に食事をとったり、同じ空間で過ごしたりすることも一つのコミュニケーションになるでしょう。


ただ、引きこもりのような生活が長引くと、回復した後に一歩踏み出すのに大きな勇気が必要になるかと思います。今後息子さんが社会とのつながりを持てるよう、利用できる社会支援などを知っておくことは、息子さんにとってもプラスになると思いますので、主治医や地域の相談窓口などでもご相談くださいね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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