Question

暑くなると頭痛が起こる。市販薬は使える?

例年、気温が上がる暑い時期は頭痛がよく起こります。市販の頭痛薬を飲むようにしていますが、続けて飲んでも問題ないでしょうか?

女性/50代

2024/04/25

Answer

繰り返す頭痛の原因はさまざまですが、多くの頭痛は緊急性を伴わない、慢性的な頭痛です。

しかし、ご相談者は暑い時期に頭痛が起こるとのことで、熱中症の可能性も否定できません。熱中症は温度や湿度が高い環境に長時間いることで、体内の水分が奪われて電解質のバランスが崩れ、体温調節がうまくできなくなった状態を指します。熱中症による頭痛は、ズキンズキンと感じられることが多く、頭痛のほかに高温、めまい、吐き気なども現れます。一度、頭痛が起きる前のご自身の環境や飲水の状況などを確認してみてください。熱中症が疑われたら、すぐに内科を受診することをおすすめします。


一方、緊急性のない慢性的な頭痛としては、片頭痛緊張型頭痛、群発頭痛があります。市販の頭痛薬で効果がみられる場合には、使用を続けても問題ないでしょう。頭痛が強くなってからの内服では効果が上がらないこともあるため、早めに用量と用法を守って内服するとよいでしょう。使用前に薬局などの薬剤師に症状を相談すると安心です。

片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛では、市販の頭痛薬の効果がない場合もあります。効果がないのに漫然と薬を飲んでいると、薬の使用過多によって引き起こされる「薬剤乱用頭痛(薬剤性頭痛)」が起こる可能性もあります。一度、頭痛を専門に診る医療機関(頭痛外来、神経内科など)を受診し、ご自身の頭痛をきちんと診断してもらうと安心かと思います。


ご参考までに、熱中症予防に効果的な水分摂取方法をご説明します。

普通の生活で成人の場合、一般に1日に約1.2Lを飲み物でとる必要があるといわれます(食事を1日3食とった場合の目安)。体型や体質、活動量、気温などでも水分の排出量は異なるため、唇や口の中の渇き、汗の量、尿の状態(水分不足のときは量が少なく色が濃い)をみながら調節します。水分は一度に多く摂取するとすぐに尿や汗で排出されるため、少量ずつこまめに摂取します。なお、起床時に顔がむくんでいる場合、前日の水分摂取が多い可能性があるので、その際は水分の量やとり方を見直すとよいでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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