Question

聴覚障害があり在宅勤務で困難なことがある

まったく聞こえないというほどではないですが、聴覚障害があります。会社ではこれまで、聞こえないことは聞き直したり、周囲の人に教えてもらったりして、なんとか対処してきました。リモートワークとなり、周りに迷惑をかけてはいけないという思いが強くなり、聞き返しにくく不便を感じています。

女性/40代

2021/12/21

Answer

ご相談者は軽度~中等度の難聴があり、お仕事では音声中心のコミュニケーションをとっていらっしゃるのですね。聴覚障害があると一口にいっても、聞こえ方や聞こえの程度は人それぞれですし、コミュニケーションの方法も一人ひとり異なります。


そのため、コミュニケーションの方法に関して、周りの人に伝えないとわかってもらえない大変さがあるのですね。声を使って話したり聞いたりするのが当たり前だと思われている環境で、コミュニケーションに困難さを感じている場面も少なくないと思います。


一般的に、リモートワークでは相手の様子が見えにくいため、「迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強く意識されやすい状況です。ふだんは簡単に聞けるようなことが聞けずに、悩んでいる人も少なくありません。


さらに、オンライン会議の音声は聞き取りにくいことがありますし、リモートワークが続いて人と話すことが減るなどして、声の不調(音声障害)を抱えている人もいるようです。そこまでではないとしても、聞き返しても分からなかったという場面は多くの人が経験しているのではないでしょうか。


立場的に「わからない」と言いにくく、わからないことが積み重なって精神的に追い詰められている人もいらっしゃいます。聴覚障害の有無に関わらず、リモートワークのコミュニケーションには何らかの工夫が必要だと感じます。


聴覚障害がある人にとっては、コミュニケーションにおける困りごとや、必要な情報の得にくさを感じて不安になりやすい生活状況と思われます。現在のコロナ渦のストレスからうつ状態になっている人もいます。リモートワークの困難さを一人で抱え込んでストレスが積み重なっているのではないかが心配です。


うつ状態から、「周りに迷惑をかけてはいけない」という思いが強くなっている可能性も考えられます。睡眠や食欲等、体調に変化はありませんか。体調や日常生活に支障があるようでしたら、早めに上司やかかりつけ医、あるいは専門医(心療内科・精神科)にご相談されることをおすすめします。


もし、体調面や日常生活に問題がなければ、同じような状況の人と困りごとを共有してみてはいかがでしょうか。実際に参考になることもあるでしょうし、自分一人だけではないと感じることで、気持ちが楽になることもあると思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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