Question

娘に9価HPVワクチンを受けさせたいが副作用が心配

子宮頸がん予防のため、娘にHPVワクチンを受けさせようと思っています。従来のワクチンよりも予防範囲が広い、9価ワクチンの接種を検討していますが、副反応が心配です。

女性/50代

2024/04/02

Answer

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)にはいくつかの型があり、9価ワクチンは9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。HPV6/11/16/18/31/33/45/52/58型のうち、 HPV16/18/31/33/45/52/58型は、子宮頸がんだけでなく、腟がんや外陰がん、肛門がん、中咽頭がんなどの原因となります。また、HPV6/11型は性感染症である尖圭コンジローマの原因の約 90%を占めます。HPV16/18 型は子宮頸がんの原因の50~70%を占めており、従来の2価(HPV16/18)ワクチンと4価(HPV6/11/16/18)ワクチンが子宮頸がんの60~70%を予防するのに対し、9価ワクチンは80~90%予防できると報告されています。


おもな副反応として、従来のHPVワクチンに比べて9価ワクチンのほうが注射部位の痛みや腫れが出やすい傾向にありますが、全身症状の頻度に差はなく、安全性に関しても変わらないとされています。

慢性の痛みや手足の動かしにくさなど、HPVワクチン接種後に報告された多様な症状に関してはさまざまな調査研究が行われ、HPVワクチン接種後の特有な症状ではないことが示されました。また、注射時の痛みや不安のために失神(迷走神経反射)を起こす場合があるため、接種後30分程度は椅子に腰かけて安静にするなど、医療機関での対応が周知されています。


接種の有効性は、副反応のリスクを上回ることからHPVワクチンの積極的な勧奨が再開し、2023年4月1日から9価ワクチンが無料接種の対象に加えられました。従来9価ワクチンは3回接種が必要でしたが、2回接種でも有効性が認められたため、初回接種が15歳未満の場合は、初回から5カ月以上(標準的には6カ月)あけて2回目を接種し、完了となります。

接種を検討されている場合は、かかりつけ医に早めに相談されることをおすすめします。


※2024年4月2日時点の内容です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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