コロナの後遺症と思われる症状を改善したい
新型コロナウイルスに感染してから、からだのあちこちに筋肉痛のような痛みがあり、だるさや疲れが取れません。コロナの後遺症と思われる症状の改善には何科にかかればよいのか教えてください。
女性/40代
2024/03/30
新型コロナウイルス感染症にかかったあと、コロナウイルスが検出されなくなっても、一部の方の中には倦怠感や嗅覚障害などの症状が持続的にみられることがわかってきました。感染時の症状の有無や年代に関わらず現れ、場合によっては感染から1年経過したあとも症状がみられる場合もあります。
国内では新型コロナウイルス感染症の後遺症の定義はいまだ定まっていませんが、WHO(世界保健機関)では「新型コロナウイルスに罹患した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかないものであり、発症から3カ月経った時点にもみられる」と定義しています。
症状には、急性期から回復したあとに新たに出現する症状と、急性期から持続する症状があります。また、症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもあります。
厚生労働省が公表している新型コロナウイルス感染症の後遺症に特化した診療手引きの中で、こうした症状を「罹患後(りかんご)症状」と名づけています。
罹患後症状のおもな症状としては、倦怠感や頭痛、動悸、息切れ、味覚・嗅覚の障害、脱毛、記憶障害、集中力低下などがあり、その多くは時間の経過とともに改善していくといわれています。
現在はコロナ後遺症の専門外来を設けている医療機関もありますが、地域により対応が異なります。
ご相談者は、新型コロナウイルスに感染してから気になる症状が続いているようなので、かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医に、いない場合は内科で相談されるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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