Question

内視鏡検査では陰性だったピロリ菌がABC検査で陽性に

先日受けた胃のABC検診で、ピロリ菌感染および萎縮性胃炎がみられるC群と判定されました。元々胃が弱く、胃の内視鏡検査で胃の委縮があり、ランソプラゾールを服用しており、ピロリ菌は陰性でした。改めて主治医に相談したほうがよいでしょうか?

男性/40代

2024/03/20

Answer

ABC検診は「ピロリ菌感染の有無を調べる検査」と「胃粘膜の萎縮度を調べる検査」を組み合わせて胃がんになるリスクを分類する検査です。ABC判定区分はA~D群に分類され、C群の場合は「ピロリ菌感染および萎縮性胃炎がある。胃がんになる危険性があるため、ピロリ菌を除菌して定期的に内視鏡検査を実施することが望ましい」という判定になります。しかし、この検査を受けるにあたって検査結果に影響が出る可能性が以下の場合にあります。


●ピロリ菌の除菌治療を受けたことがある。

●食道、胃、十二指腸の疾患が強く疑われるような自覚症状がある。

●食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの治療を受けている。

●胃酸分泌抑制薬を飲んでいる(薬を服用中もしくは2カ月以内に服用していた)。

●胃の切除手術を受けたことがある。

●腎不全または腎機能障害がある方(目安:クレアチニン値3㎎/dL以上)。


ご相談者は、ランソプラゾールを服用して治療中とのことですが、この薬はピロリ菌の除菌治療の補助に使用され、胃酸分泌抑制薬になります。したがって、検査結果に影響している懸念があり、実際の判断としてどうなのか、主治医に確認してもらうとよいと思います。消化器系、特に胃腸はストレスを受けやすい臓器といわれます。安心して治療を続けるためにもぜひ、相談してみてください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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