前立腺肥大症の検査を受けたい

前立腺肥大症は泌尿器科が専門となります。検査は一般的に、医師が肛門に指を入れて直腸側から前立腺の様子を触診する「直腸診」（肥大の程度や硬さを調べる）、尿流計に向かって排尿して調べる「尿流動態検査」（尿の流れの勢いをみる）、下腹部の超音波（エコー）検査（肥大の程度と残尿量を調べる）、Ｘ線検査、血液検査による腫瘍マーカー検査（前立腺に異常があると増加するPSAというたんぱく質の値を測定）などが行われます。

前立腺肥大症と診断されて治療を行う場合、代表的なものに「交感神経α1受容体遮断薬（α1ブロッカー）」と「抗男性ホルモン薬（抗アンドロゲン薬）」があります。薬の種類や量によって費用は変わりますが、代表的な処方で、3割負担の場合は1カ月当たり1500～2000円程度と思われます。目安として参考になさってください。

前立腺肥大症は、肥大の進行具合や自覚症状の強さ、生活上の困り具合、全身状態などによって、上記のような薬物療法のほかに、手術、保存療法（生活指導・経過観察）などの治療法があります。検査結果に従って医師に治療を提案されたら、詳細や詳しい費用を尋ねてみてください。

※2024年1月25日時点の内容です。