子どもの入学後の生活が心配でならない
春から子どもが小学生になります。しかし「登下校で事故に遭ったら」「校庭で飛んできたボールに当たってけがをしたら」「気の強い同級生にいじめられたらどうしよう」などと不安で眠れません。
女性/40代
2024/01/19
お子さんが日々成長され、春には小学生になるのですね。大変喜ばしいことですが、その一方でいろいろな不安も生じますよね。 小学校入学にあたって大きく環境も変化するので、親としてそうした不安が出てくるのは自然なことです。ただ眠れないほどになると、ご自身の体調にも影響し、お子さんにもその不安が伝わってしまうかもしれません。お子さんが安心して入学を迎えるためにも、ご相談者自身が元気でいることが大切ですよね。
そもそもなぜ私たちには不安という感情があるのか、考えたことはありますか。不安がないほうが気楽に過ごせそうですよね。しかし何かしらのメリットがあるから、そうした感情が存在していると考えられます。私たちは不安を感じると、それが現実とならないよう予防策を立てたり準備をしたりすることができ、危険な物事を察知して事前に回避することもできますよね。不安は自分や大切な人の身の安全を守るための警報装置のような役割を担っています。
ただ、その不安が大きくなりすぎると、心のバランスが崩れて不調につながってしまうことがあります。不安と上手につき合っていくには、危険を回避するために現時点で自分ができることとできないことを分けて考えてみることをおすすめします。
例えば、交通事故に遭わないようにお子さんに交通ルールや注意点をきちんと教え、外でも練習する、危ない道があれば学校にも相談して地域で対応を考える、人間関係などで困ったときにはいつでも相談するよう伝えておく、日頃からコミュニケーションをしっかりとることなどが、ご相談者ができることとして挙げられるのではないでしょうか。 一方で、突然何かが飛んできて当たる、気の強い子と同じクラスになる、などはこちらでコントロールすることはできないですよね。
つまり、生きていくうえでの危険や困難を完全に予防することはできないため、不安自体をゼロにすることはできません。今自分にできることはしっかりと行い、それ以外の部分については手放すことが、不安と正しく向き合うためのコツになると思います。
また、初めに少しふれたように、親の過剰な不安や心配はお子さんにも影響を与えます。子ども自身の不安が高まったり、成長において大切な自立心や主体性が育ちにくくなることも懸念されます。子どもはいつか親元から離れて、自分の力で人生を歩んでいかなければいけません。特に幼いうちはたくさんの不安がつきまとうと思いますが、ご本人が自らの力で新しい経験を積んでいけるよう、見守る姿勢も大切になるでしょう。
つらい時にはお1人で抱えずに周囲の方に相談したり、日常生活に支障が出るほどであれば、心療内科などの医師への相談もご検討くださいね。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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