Question

睡眠時間が足りていても仕事中に眠くなる

毎日約7時間寝ているので、睡眠は足りていると思いますが、最近、仕事中に眠くなることが多々あります。会議中にうとうとしてしまうときもあり、何かの病気でしょうか?

女性/20代

2024/01/05

Answer

日中の眠気の原因で一番多いのは睡眠不足ですが、生理的な眠気のピークは、1日に2回起こります。夜になったら眠くなるのは体内時計の働きによるものです。日中にも眠気が起こり、そのピークは午後1~3時ごろに訪れます。日中に眠くなったときは、20分ほど仮眠をとるのがよいのですが、難しい場合は、しばらく目を閉じるだけでも眠気を解消する効果があるといわれています。


必要な睡眠時間は人により異なりますが、平均7~8時間で満足する人が多いようです。もし、朝の目覚めですっきり感が得られていなければ睡眠時間を増やして比べてみるとよいでしょう。

低血圧の体質なら、午前中は倦怠感や眠気が起こりやすいので、早めに起床してシャワーを浴びる、朝食をしっかりとるなどの工夫が必要です。心配ごとやストレスも睡眠に影響することがあります。


眠気が起こりやすい時間帯や場面としては、昼食後は一時的に眠くなり、興味がなかったり単調なことを続けたりする場では眠気に誘われます。ただし、こういった生理的な眠気は、緊張しなければならない場面(重要な会議など)では通常起こりません。


規則正しい生活を心がけても異常な眠気が続く、早朝覚醒が長期間続く、目覚めが毎日すっきりしない、日中に強い眠気を起こして生活に支障を感じるようであれば、眠気の背景に病的な睡眠の問題が隠れていることもあるため、受診の目安となります。心配なことが続く場合は、睡眠障害を専門とする精神科・心療内科、睡眠外来などで相談いただくとよいでしょう。


睡眠には、からだの休養のみならず、脳を休息させる大切な役割があり、睡眠の質を高めることは、とても大切です。一般に、睡眠のために心がけるとよいことをご紹介します。


●就寝前には刺激物(カフェイン、たばこには覚醒作用があります)を避け、リラックスできる方法(軽い読書、気持ちの落ち着く音楽、ぬるめの入浴、香り、軽いストレッチなどの筋弛緩の体操など)をとり入れる。

●就寝前のスマートフォンの使用やゲームなどで脳に刺激を与えることは避ける。

●毎日同じ時間に起床し、日の光を浴びるようにする。

●規則正しく1日3回の食事をとり、適度にからだを動かす。

●飲酒の習慣がある場合は節酒を心がける。

●夜は明るすぎない照明にする。

●就寝時間の2~3時間前に軽い体操やぬるめの温度での入浴をすると深部体温が上がり、スムーズに休息モードに切り替わる。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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