Question

乳がん検診のマンモグラフィの結果が要精密検査に

乳がん検診でマンモグラフィ検査を受けたところ、右の胸が「カテゴリー3/FAD」と診断され、要精密検査の結果でした。判定内容についてと今後どのような検査が行われるのか教えてください。

女性/40代

2023/11/28

Answer

乳がん検診の判定では「がんであることがどの程度疑われるか」の指標として、カテゴリー分類が使われています。カテゴリーは、1~5までの5段階に分けられています。

「カテゴリー1」は異常なしで「カテゴリー2」は明らかに良性病変と診断されるケースです。良性か、悪性かの診断がつかない場合が「カテゴリー3」で、がんである確率は5~10%とされています。「カテゴリー4」はがんの疑いがあるケースで、がんである確率は30~50%とされています。「カテゴリー5」は、がんの確率はほぼ100%と考えられる場合です。「カテゴリー3」の場合、良性の可能性が高いものの、悪性である可能性も完全に否定できないため、さらに詳しい検査が必要になります。乳房超音波(エコー)検査などの追加検査や、再度マンモグラフィ検査を行う場合もあります。


FAD(局所的非対称性陰影)とは、マンモグラフィ検査で左右を比べたときに部分的に非対称に見られる異常を指します。マンモグラフィ検査だけでFADと指摘された場合は、実際にしこりがあるのか、しこりがあるように見えるだけなのかを超音波検査を加えることで、もしくは、マンモグラフィ検査をもう一度行って判別します。

また、しこりが確認され、医師が必要と判断すれば、乳房に細い針を刺して細胞を採取する細胞診や、局所麻酔をして組織を採取する組織診(針生検)も考慮されます。ただ、マンモグラフィ検査で異常を指摘されても、必ずしも乳がんというわけではないので、あまり思い悩まず、早めに精密検査を受けることをおすすめします。


精密検査を受けるまでの流れは、健診を受けた施設で受診先の医療機関について相談するか、乳腺外科専門医のいる病院、または検査機器や専門科が充実している総合病院などに健診結果を持って受診するのがよいと思います。受診の際は、事前に診療時間や紹介状、予約の有無などについて、直接医療機関にお問い合わせください。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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