Question

「どうせ…」が口癖のネガティブ思考の子ども

小学2年生の息子は少しネガティブ思考のところがあります。何かをする前から悪いほうに想像し「どうせ僕にはできない」と言って、前向きになれないことがよくあるように思います。どのように応えてあげるのがよいのでしょうか?

女性/40代

2023/11/27

Answer

息子さんが発する「どうせ僕にはできない」という言葉ですが「どうせ」「僕は○○できない」と、否定の感情が表現されています。お子さんは自分で自分を認める「自己を肯定すること」をこれから大切に育てていく時期なのかもしれません。自己肯定感は自己評価とか自尊心などと表現されますが、その根底にあるのは「安心感」です。乳児期から親に甘え、親がそれに応えてくれる、それが安心感の基本になります。そのうえで子どもは甘え(依存)と自立(反抗)を繰り返し、成長していきます。


小学校低学年のうちは甘えも多くみられる時期です。この時期は甘えることで安心感を得ている面が多くあると思います。家庭での対処の原則としては、自分1人でできたら十分にほめて、甘えてきたら甘えさせてあげることです。たとえ間違ったり、失敗したり「どうせできない」と言ったとしても、すべてを否定せず、間違っていた点をお子さんとともに受け止め、頑張った点をほめて、さらにどうすればよかったかを一緒に考え、見守ることが必要です。このことがお子さんの、「自分を見ていてくれている、見守られている」という安心感につながるでしょう。

また、大人でも同じですが、常に前向きな気持ちでいられるわけではありません。ネガティブ思考になるときもある、ということを頭の隅に置いておきましょう。


息子さんは自立に向けて成長中で、甘えることで親からの安心感をたくさんもらいたい時期なのではないかと思います。今のお子さんの話を肯定的によく聞く、できたことは十分にほめる、ネガティブ思考になっているときは、その気持ちをまずは受け止め「お母さんはこうしたらできるようになるかなと思うけど、自分ではどう思う」「この方法とこの方法があるけれど、どちらのほうができそうかな」などと一緒に考えて、サポートするのも方法の1つと考えます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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