Question

アルコール依存症とはどんな病気

最近、お酒を飲みすぎることが増えました。アルコール依存症にならないでね、と妻にうるさく言われますが、これはどういう病気ですか。

男性/30代

2021/12/21

Answer

アルコールは、麻薬や覚醒剤、たばこなどと同じ依存性がある薬物です。飲酒によるアルコールの摂取を長期間続けていると、アルコールに対する精神的かつ身体的な依存が形成されます。そして、お酒がないと精神的に不安になる、お酒が切れると、不眠、発汗、手のふるえ、血圧の上昇、不安、いらいら感などの離脱症状が現れ、症状を抑えるためにまた飲酒をするという悪循環に陥ります。このように「アルコールがないといられない状態」がアルコール依存症です。重症になると、幻覚、けいれん発作などの離脱症状が現われることもあります。

その結果、肝臓や膵臓、脳・神経など、身体的にも悪影響を及ぼしたり、また、仕事や家庭生活に支障が出たりすることも少なくありません。


参考までに、アルコール依存症の自己診断法を紹介します。最近6か月間のことで、当てはまる項目が4つ以上ある人は、要注意です。


男性の場合

①食事を1曰3回、ほぼ規則的にとってはいない

②糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けたことがある

③酒を飲まないと寝付けないことが多い

④二曰酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことが時々ある

⑤酒をやめる必要性を感じたことがある

⑥酒を飲まなければいい人だとよく言われる

⑦家族に隠すようにして酒を飲むことがある

⑧酒がきれたときに、汗が出たり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある

⑨朝酒や昼酒の経験が何度かある

⑩飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う


女性の場合

①酒を飲まないと寝付けないことが多い

②医師からアルコールを控えるようにと言われたことがある

③せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い

④酒の量を減らそうとしたり、酒を止めようと試みたことがある

⑤飲酒しながら、仕事、家事、育児をすることがある

⑥私のしていた仕事をまわりの人がするようになった

⑦酒を飲まなければいい人だとよく言われる

⑧自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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