妊娠中の皮膚かゆみや発疹

妊娠4カ月の初産婦です。足の付け根と下腹部にかゆい発疹が出て、産婦人科で「かかずに、かゆいときは冷やして様子見を」と言われました。しかし改善せず、先週、皮膚科を受診し、ステロイド軟膏を処方してもらいました。使用時の注意として、薄く塗る、治ったら塗らないと言われましたが、かゆいときにだけ塗っています。やはり改善されず、昨日からは臀部にまで発疹が広がっています。このまま同じ医療機関でみてもらうのでよいでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
ご相談者のような妊娠時の皮膚の症状は、妊娠性皮膚掻痒症(皮膚の強いかゆみ)や痒疹(赤い湿疹)、じんましんや湿疹など、様々な病気が考えられます。通常、炎症の症状は腫れ、赤み、痛み(微弱な痛みを「かゆみ」として感じる)なので、皮膚科医はご相談者の症状を、皮膚の炎症と判断されたのではないかと思います。
処方されたステロイド軟膏は湿疹、皮膚炎、痒疹などに適応され、炎症を抑える効果については非常に優れた薬です。現在妊娠中であることから、薬の使用、とくにステロイドについて慎重になるのは無理もないことですが、かゆいときだけ塗るのではなく、医師の指示通りに、薄く塗る、治ったら塗らないことが大切です。
次回の受診先については、現在の皮膚科がよいと思われます。これまでの経過をわかってもらっているからです。現在の状況、現在のステロイド軟膏の使い方などを再度、説明してみてください。ステロイド軟膏での治療を継続するように言われたら、どの患部に対してどれくらいの量を塗るか、1日何回まで塗るか、いつ塗るのが効果的か(入浴後、就寝前、起床時など)、どのような状態になったら使用を中止するかなど、より具体的な使用法を聞かれるとよいでしょう。
妊娠中はホルモンの影響で皮膚の乾燥やかゆみが起こりがちです。治療とともに日常生活にも注意して症状を軽減させてください。
●バランスのとれた食事を心がける。
●十分な睡眠と休養をとる。
●肌の状態は精神的なことにも影響されるため、ストレスをためず、ゆったりとした気分で過ごす。
●必要以上に皮脂をとらないように、せっけんや洗い方に気をつけ、皮膚の保湿に努める。
●熱めの風呂やシャワーは避ける。
●締め付けの強い衣服は避ける。
●肌に直接あたる下着は綿素材のものなど、刺激の少ない素材にする。


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