暴れることがある認知症の父。受け入れ施設の相談をするには?
最近、認知症の父の世話が高齢の母と自分だけでは難しくなり、施設に預ける予定です。試しにショートステイに行ったところ、勝手に外出しようとしたのを止めたら、暴れ出したとのことです。このような状態で受け入れてくれる施設があるか不安です。治療が必要なら通院させようと思いますが、どこに相談したらよいでしょうか?
男性/50代
2023/09/26
認知症のお父様の受け入れ施設を必要としているときに、ショートステイ先で暴れるなどの症状が起きたとのこと。認知症は、脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたしている状態です。
認知症の患者さんは障害が起こった知的機能を頼りに日々生活していかなければなりません。今まで培ってきた経験や知己が失われていたり、当たり前に過ごしてきた日常生活が取り戻せない状態であったりします。理解力が低下するに従って戸惑いや不安は増していきます。そのため、認知症の患者さんは不安、焦燥、易怒、興奮が出やすく、被害的で妄想的な解釈が生まれやすくなります。
このように心理的な反応として出る異常な行動や精神症状を認知症の「行動・心理症状」(BPSD=Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)といいます。これも、認知症症状の一部です。ご本人も介護者も困るのが、この行動・心理症状です。
お父様が暴れ出すきっかけは、ショートステイ先で勝手に外出しようとして施設の職員にとがめられたことのようですね。普段の日常生活でも、怒りや暴れ出すことが止められないのでしょうか。認知症の症状として起きているのであれば、治療、ケアの仕方で対処が可能な場合はあります。認知症の人の日常生活の自立度の判定基準に基づいた認知症への対応が可能な施設もあります。
また、お父様の認知症の治療を改めて検討されるのであれば、かかりつけ医に相談するか、地域包括支援センターに相談することができます。そのことも踏まえ、まず担当のケアマネジャーと相談されるとよいかと思います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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