10日ほど前から発熱。便秘や胃のむかつきも

ご相談者の症状はいずれも内科的な症状のようなので、内科を引き続き受診されることがすすめられます。発熱は頻度の高い自覚症状ですが、さまざまな背景から起こりうるため、短期間では診断がつかず、時間とともに発熱やほかの症状がどのように変化するかを注意深く観察し、必要な検査を行い、診察してようやく診断されることもあります。

最も多いのは急性の症状です。この場合は、かぜや急性胃腸炎などの感染症が中心で、通常2～3週間程度で軽快します。それ以上は慢性の症状として必要な検査を行い、診断を進めますが、明確な診断がつかない発熱（不明熱）などもあり、非常に診断が難しい症状です。

ご相談者は発熱から10日ほどとのことで、まだ急性期の症状として引き続き経過をみていく範囲ではないかと思います。ほかの症状も伴っているので、これらの症状をできるだけ具体的に医師へ伝える必要があるでしょう。各症状が「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」などを伝えてみましょう。口頭で伝えにくいときは、時系列に書き出したメモなどを医師に渡すのも１つです。その際、処方された薬の内容と「内服して症状がどのように変化したか」もあわせてお伝えください。

受診に当たっては、症状の時間経過も医師の診断には貴重な情報なので、同じ医療機関の受診が適切な診断につながると一般的には考えます。投薬治療については、急性期の場合、症状の変化が考えられるので、少量の投薬が基本となりますが、経過や症状を確認しながら検査や治療が追加され、必要に応じて別の診療科を紹介されると思います。心配や疑問があれば、ぜひ積極的に主治医に質問されることをおすすめします。