Question

薬指が痛くて曲げづらい。ばね指のせい?

以前から、左手の薬指の曲げ伸ばしに違和感があり、ここ最近は徐々に両手の薬指の関節にも痛みを感じ始めました。知人に相談したところ「ばね指」の症状ではないかといわれ、接骨院をすすめられたのですが、このまま自然に治ることはないのでしょうか?

女性/30代

2023/07/28

Answer

手指などの関節痛や違和感の原因として、同じ動作をくり返すことや、関節の負担となる無理な姿勢での作業や動作によって炎症が生じた可能性が考えられます。また、特別な理由がなくてもこのような症状がみられることもあります。

症状があるときは、指への負担を軽くするために使いすぎを避け、指を冷やさないように注意しながら症状の変化を観察します。ただし、関節が曲がらない、ほかの部位にも痛みが出るなど生活に支障をきたす場合や、1週間以上経っても軽快せず症状が悪化しているようなら、医療機関の受診を検討しましょう。


ご相談者の場合は、すでに症状が悪化していることから、受診のタイミングだと思います。整形外科の専門領域であることから、近くの診療所(クリニック)の受診をおすすめします。接骨院では医師の診察が受けられないため、病気の診断がつきません。まずは整形外科医にかかって、治療方法について相談するとよいでしょう。整形外科の症状の場合は、経過をみているうちに自然に軽快することもある一方で、受診を怠ると治療に時間がかかったり、悪化が著明な場合には手術が必要になる可能性もあります。適切な時期にきちんと医療機関を受診し、正しい対処方法を教えてもらうことで早く治せるというメリットも覚えておきましょう。


症状からばね指をご心配されているとのこと。ばね指は腱鞘(けんしょう)炎の一種です。指は、腱によって曲げたり伸ばしたりすることができます。腱が浮き上がらないように押さえるための鞘(さや)が指の付け根のあたりにあり、この鞘には力がかかりやすく、炎症が起こりやすいため、腱や腱の周りの腱鞘が炎症を起こすと腱鞘炎となります。これが進行すると、引っかかりが生じ、ばね現象が起こるのがばね指です。

こうした腱鞘炎の多くは、手や腕の使いすぎにより腱の周囲に炎症が生じることで起こるとされ、痛み、腫れ、熱感などを伴うこともあります。しかし、指の曲げ伸ばしには、腱と腱鞘以外の骨や関節なども関係しているため、まずはそれらに変化がないか判断する必要があるでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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