咽頭炎で薬を服用しても、せきが続く
10日ほど前に声がれがあり、内科を受診しました。のどに異常は認められず、咽頭炎の診断を受けました。しかし、次第にせきが出始めたので、再度内科を受診して、X線検査と肺活量の検査を受けましたが異常はなく、せき止めと気管支拡張薬が処方されました。せきは続いており、夜間や明け方に多く出ます。このまま薬を服用し続けてよいでしょうか?
女性/30代
2023/07/21
ご相談者が診断を受けた咽頭炎には、急性と慢性があります。
●急性咽頭炎
多くはウイルスや細菌の感染により起こります。検査で原因菌・ウイルスを特定し、それに応じた薬物療法がなされます。気管支炎を合併している場合には、気管支炎の治療によって咽頭炎も改善されることがあります。そのほか、のどを休める(できるだけしゃべらない)、水分を多くとる、蒸気の吸入などで症状が和らぎ、回復が促されます。ささやき声で話すと、かえってのどを刺激してしまうことがあるため、注意が必要です。また、喫煙をしている人はたばこを控えましょう。食事も香辛料などの刺激物は避けておくのがよいでしょう。治るまで通常1~3週間かかることが多く、炎症が強いと1カ月近くかかる場合もあります。
●慢性咽頭炎
原因は、急性咽頭炎の繰り返しや、喫煙・飲酒、大気汚染、慢性鼻炎、のどのアレルギー、逆流性食道炎などさまざまです。炎症を抑える抗炎症薬を使いながら、原因となる病気があればその治療を行います。対応策として、禁煙・禁酒のほか、部屋の乾燥を避けて加湿などで湿度を適切に保つようにします。
今後については、薬を指示どおり用いても改善がみられないときや、夜間、せきでつらい状態が続くときには、処方薬がなくなる前でも、受診して相談することをおすすめします。現在は内科を受診されているようですが、必要に応じて呼吸器内科やアレルギー科などを紹介してもらえるでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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