PM2.5による大気汚染から身を守る方法
仕事で中国に行く機会がよくある息子のことです。PM2.5などによる大気汚染がひどいと聞いて心配しています。マスクは使用しているとのことですが、他に何か気をつけることはありますか。
女性/50代
2021/12/21
PM2.5(微小粒子状物質)とは、大気中に漂う粒径2.5マイクロメートル〔μm〕(1μm=0.001mm)以下の小さな粒子状の物質のことです。工場から出るばい煙や自動車の排気ガスなど、物の燃焼などによって直接排出されるもの、ガス状の大気汚染物質(硫黄酸化物、窒素酸化物、揮発性有機化合物など)が、大気中で化学反応を起こして生成されたものなどがあります。
PM2.5は非常に小さな粒子のため、肺の奥まで入り込みやすく、ぜんそく、気管支炎、肺がんといった呼吸器系疾患のリスクの上昇や循環器系への影響が考えられます。そのため、以下の点に注意して、できるだけ体内に取り込まないようにしてください。
【生活上の留意点】
①マスクの効果は製品にもよりますが、使用する際には顔の大きさに合ったものを、すき間をつくらないように着用してください。マスクは帰宅後に処分し、常に清潔なものを準備しましょう。
②帰宅後は、微小粒子の付いた衣類は玄関に置くなどして、室内には持ち込まないようにしましょう。
③濃度の高い日には、外出や屋外での運動をできるだけ控えましょう。また、換気や窓の開閉は必要最小限度にしましょう。
④空気清浄機はフィルターの有無や機能などによって効果が異なります。取り扱い説明書を確認しておきましょう。
⑤バランスのとれた食事、睡眠をしっかりとり、疲れやストレスをためないように、普段から健康管理に努めましょう。
⑥たばこの煙も典型的なPM2.5です。禁煙しましょう。
⑦小児、高齢者、呼吸器疾患や循環器疾患のある人は、低い濃度でも健康への影響が懸念されますので、特に注意をしましょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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