Question
尿酸値が高い状態が続いて悪化が心配
ここ数年の健診結果で、尿酸値の高い状態が続いています。以前に痛風を発症しており、腎機能の低下を医師に指摘されたこともあるので、この先、悪化しないか心配です。受診によって薬物治療の必要性や、どの薬が効果的かはすぐに判断されるものでしょうか?
男性/40代
2023/07/17
Answer
尿酸値が7.0㎎/dLより高い状態を高尿酸血症といい、この状態が長く続くほど痛風発作が起こるリスクは高くなります。痛風発作の多くは、足の親指付け根の関節に起こり、発作が治まれば痛みは消えますが、治療をせずにいるとほとんどの方が再発し、再発を繰り返すうちに発作を起こす間隔も短くなるといわれています。
また、高尿酸血症が続くと、腎障害や尿路結石、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病を併発しやすくなるので、尿酸値を下げるための治療や生活習慣の改善がすすめられます。
痛風発作を起こした場合、食生活の改善や運動とあわせて薬物治療が行われます。また、痛風の診断は、痛風関節炎の診断基準に基づいて医師が診断するので、薬が必要かどうかの判断に時間は要さないと考えます。
処方薬については、一般的に腎障害や尿路結石などがある場合には尿酸生成抑制薬が適応となりますが、医師が総合的に判断します。処方された薬の効果を評価するためには、使用開始後、比較的短い期間で再受診が促されることが予想されます。
なお、受診の際は、これまでの健康診断の結果をお持ちになることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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