Question

網膜裂孔、網膜剥離の入院期間は?

数週間ほど前から飛蚊症が気になり、眼科で眼底検査を受けました。右目は網膜剥離を起こして癒着していて、左目は網膜裂孔でレーザー治療が必要と診断されました。大学病院の紹介状をもらって早いうちに受診する予定です。その前に、手術回避の可能性と入院期間を知りたいです。

男性/40代

2023/07/03

Answer

網膜裂孔は、網膜に穴が開いたり、裂け目ができたりする病気です。網膜剥離は、網膜がはがれてしまう病気です。いずれも飛蚊症(目の前に黒い粒や蚊のような細かいものが飛んで見える)の症状が病気のサインですが、網膜剥離を起こすと、視野の一部が欠ける(欠損)、視力低下などの症状が現れます。


一般的に、網膜裂孔に対しては、レーザー治療が行われます。レーザー治療にかかる時間は5~10分程度で、外来で受けることが可能です。

一方、網膜剥離に対しては、手術が行われます。手術は大きく分けて「強膜バックリング術」「硝子体手術」の2つの方法があります。入院期間は施設によって差があり、主治医に直接ご確認ください。

●強膜バックリング術……眼球の一番外側にある強膜にシリコン製のスポンジをあてて圧を加え、孔の周囲に電気凝固や冷凍凝固を行い、剥離した網膜をくっつける方法。入院期間は約1~2週間。比較的若い世代に適応される

●硝子体手術……目の中に細い手術器具を入れ、癒着した部分を切り離す。その後、空気や特殊なガス、シリコンオイルなどを入れて圧をかけ、はがれた網膜をくっつける方法。入院期間は1~3週間。中高年に適応される


網膜剥離が経過して癒着を起こした場合に、手術をせずに様子をみることがあるのかに関しては、詳しい情報がありませんでした。大学病院を受診する際に、医師とご相談ください。

また、レーザー治療や手術の後は運動制限や再発予防のための定期的な検査が必要になります。自己管理の方法、日常生活の注意点や通院の仕方などについても、主治医に十分に確認してことをおすすめします。


一般的に、大学病院などの大きな病院では、主治医と直接話ができる機会はそう多くはないのが現状です。手帳やメモなどに聞きたいことや疑問を書き出しておきましょう。ご相談者の気持ちや状況、生活環境についても十分理解してもらうことが大切です。今後の経過の見方や治療について、疑問を残さず、医師とよい関係をつくりながら、通院を続けられるとよいと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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