Question

突発性難聴による耳鳴り。耳栓で対処してよい?

耳鳴りなどが続き、耳鼻咽喉科を受診したところ、突発性難聴と診断されました。処方薬を服用しても1日中耳鳴りに悩まされ、日常の生活音すらうるさいと感じます。耳栓を使用しても支障はないでしょうか?


女性/30代

2023/05/04

Answer

突発性難聴とは、突然発症する原因不明の感音性難聴を指します。おもに内耳が障害され、内耳の循環障害やウイルス感染などによる発症が考えられるものの、はっきりとした原因はわかっていません。難聴の程度や聴力の型はさまざまで、治療に対する反応も異なるため、種々の原因からなる疾患の集まりとも考えられています。難聴の程度、発症から治療開始までの期間、めまいの有無などが今後の経過を推定する要因といえるでしょう。


一般的に、発症から治療開始までが14日以内、かつ聴力の低下が軽度なほど回復を見込むことができ、若年者は経過が良好とされています。また、エアコンや冷蔵庫など身の回りの生活音が気にならないのと同様に「脳の慣れ」によって徐々に耳鳴りを感じにくくなるともいわれています。一方、耳鳴りが続くことへの不安や焦り、不眠があると症状が持続しやすくなるため、これらを解消することも重要です。心配のいらない音だとわかれば、脳は徐々に耳鳴りを認識しなくなるでしょう。


耳鳴りの治療法は多くあるものの、薬物治療が主体になります。現在、内耳の障害による耳鳴りや難聴に対しては医学的な治療法が確立されていません。発症後にそのままの状態で推移する場合もあり、一般的には治りにくいものとされています。


通常、騒がしい場所では周囲の音にかき消されて聞こえませんが、電車の中や掃除機を使った後などには耳鳴りが大きく聞こえることがあります。このような場合には、騒音を遮るための耳栓の使用が効果的とされています。耳に入れても異物感が少なく、遮音効果の優れた製品を選ぶとよいでしょう。ただし、患者さんの状態によっても異なるため、主治医に相談してから使用することをおすすめします。次回受診までの期間があるときは、電話などで問い合わせてもよいでしょう。


耳鳴りの対処法としては、騒音の著しい場所での活動は避け、規則正しい生活、休養、十分な睡眠、バランスのとれた食事が挙げられます。過度な飲酒は耳鳴りを悪化させる原因になるので控えましょう。

また、処方薬がある場合は医師や薬剤師の指示どおりに内服しましょう。今後の治療や生活面での注意については耳鼻咽喉科の主治医とよく相談し、一緒に取り組んでいけるとよいですね。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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