子宮を全摘、卵巣は残存。残存による病気のリスクは?

女性/30代
2023/05/01

子宮内膜異形増殖症になり、手術で子宮と卵管を摘出しました。卵巣には異常がみられなかったので残しており、今後考えられる病気のリスクを教えてください。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

ご相談者の場合、卵巣を残しているとのことで、女性ホルモンの分泌は継続されることが考えられ、女性ホルモンであるエストロゲンが関与する疾患が発生する可能性はあります。例えば、子宮内膜症(子宮内膜様の組織が、卵巣や腹膜などに発生する)や、乳腺症、乳がんがあります。これらはエストロゲン分泌が盛んな20~40代が好発年齢であり、閉経期(平均50歳前後)を迎えると、その分泌は減少し、リスクは低下していきます。


また、卵巣が残っているということは、卵巣腫瘍が発生する可能性もゼロではありません。しかし、年齢や個人のおかれている状況によって、卵巣を温存することで急激な更年期症状の出現を予防できることもあります。そのため、疾患により、どこまでの範囲で子宮や卵巣などの骨盤内臓器を摘出するかは、その人の状況によって慎重に検討されます。

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