Question

夜中に何度も目が覚めてしまう

これまで睡眠は6時間以上とれていたのですが、この頃、眠りが途切れがちで、夜中に何度も目が覚めます。そのせいか朝も疲れが残っている感じです。生活面では以前と特に変わったところはなく、原因がわかりません。

女性/40代

2023/03/25

Answer

中途覚醒のため、疲れがとれず、困っているとのこと。眠りたいのに眠れない、誰もが経験することですが、不眠のタイプはさまざまです。その1つに、朝の4時、5時、ときには夜中の2時、3時といったタイミングで目覚めてしまうタイプがあります。原因として、気がかりなことがあったり、生活リズムが乱れていたり、日中の生活に充実感がなかったりと、心理的な原因で起こることが多く、寝ようとすればするほど眠れなくなることがあります。


通常、時差ぼけやちょっとした環境変化で起こる眠れない症状は、1週間程度で元の睡眠のリズムに戻るため、そのまま様子をみればよいことになります。また、からだの一時的な不調や環境が原因の場合も、からだの調子がよくなり、環境が改善すれば、また眠れるようになります。しかし、2~3週間以上、症状が続き、そのためにからだがだるかったり、食欲が落ちたり、日中の生活に差し支えたり、気持ちが優れないときには、単なる不眠なのか、別に原因になるような病気があるのかをはっきりさせる必要があるので、医療機関で診断を受けるのがよいと思います。


睡眠のリズムが乱れ、本人の努力だけではうまくいかず、日常生活に支障をきたす場合には、専門医の生活指導や薬物治療による手助けが必要となり、受診の目安となります。睡眠の専門医の探し方として、「日本睡眠学会」には精神科医や神経内科医などが専門医として所属しています。日本睡眠学会のサイトから地域ごとに、専門医が所属する医療機関を閲覧することが可能です。よろしければ参考にしてみてください。


また、睡眠のために心がけるとよいとされていることを以下に挙げます。

●就寝前は刺激物(カフェイン、たばこは覚醒作用がある)を避け、リラックスできる方法(軽い読書、気持ちの落ち着く音楽、アロマテラピー、軽いストレッチなどの筋弛緩の体操など)をとり入れる。就寝前にスマートフォンの使用など、脳へ刺激を与えることは避ける

●毎日同じ時間に起床し、日の光を浴びる

●規則正しく3食の食事をとり、適度にからだを動かす

●寝酒は眠りを浅くするので避ける

●夜は明るすぎない照明にする

●入浴時、浴槽の湯の温度はぬるめにする

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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