Question

転倒した高齢の父、痛みのストレスで食事がとれず

84歳の父が転倒して腰を骨折、痛みのストレスから食事がとれていません。飲水量も減って、軽い認知症もあります。栄養補助食品や経口補水液、お茶などを何とか摂取しています。食事はほんの少ししか食べませんが、かかりつけ医によると内科的な異常はないとのことです。食べる意欲を出させる工夫や、周りの対応の仕方などが知りたいです。

女性/60代

2023/03/17

Answer

高齢者の食欲低下には、さまざまな原因があるといわれています。

かみ砕いたり飲み込んだりする機能が低下する、義歯が合わない、運動量が減り空腹感が得られない、認知症の脳機能の低下で摂食をつかさどる機能のバランスが崩れる、痛みなどのからだの不調がある、食べることを楽しいと感じられない、などが考えられます。


食べやすく、口あたりのよいゼリーやプリン、茶碗蒸し、野菜をペースト状にしたポタージュ、アイスクリームなどがおすすめです。ペースト状にするときは、一緒に潰さず、素材別に潰すと、それぞれの味をしっかり感じることができます。もし、飲み物だけで水分を十分にとることが難しい場合は、食事の水分量を増やすとよいでしょう。米に十分水を含ませて軟らかく炊いたり、パンはスープなどに浸したりすると、しっとりして食べやすくなります。食欲を促すといわれる香りのある食材、しそ、みょうが、みつば、ねぎ、にんにく、しょうがなどを利用してみてもよいでしょう。


また「次はどれがいい?」「おいしい?」などと話しかけながら食事をしてもらうほうが、食の進みがよくなるようです。昔好きだったものを取り入れてもよいと思います。食事は五感で楽しむものでもあり、食材の色、温度、盛り付けなどを意識し、食欲を高めることも大切です。

栄養補助食品など取り入れ、少量で栄養がとれるよう工夫されているご様子ですね。お父様の場合、痛みによるストレスも原因と考えられます。痛みを改善できる方法はないか、一度主治医に相談されることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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食事
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