検査は異常なしでも続く胃の不調

通常、症状が続いているのに検査をしても異常が見つからない場合、疲れや気持ちの面でのフォローをすることが多いです。その後も症状が変わらなければ、生活を整えながら、同じ医療機関で経過をみていくことが一般的です。

ご相談者の場合も、検査で所見はなく、医師の指示に従って心療内科での相談もされ、これまで適切な対応をされていると感じました。また、以前にストレスからくる機能障害と診断されたご様子で、心身のバランスや調子を整えられるよう、生活習慣を見直してみるのもよいかもしれません。

具体的には、規則正しい生活、食事は1日3食を栄養バランスよくとり、休息をしっかりとっていただくとよいでしょう。休息は睡眠をしっかりとり、適度な運動や、好みのリフレッシュ方法で、ストレスが発散できるよう工夫していただくとよいと思います。

こういった生活習慣の見直しをしても状況が変わらない場合、前回受診された心療内科での再度の相談をおすすめしたいと思います。新たな医療機関を受診するよりも、これまでの経過や、前回使った薬の効果を検討して今後の治療について考えてくださるので、メリットが大きいかと思います。

また、精神面ではなく、身体面での心配がある場合も、これまでの経過を把握している医療機関での相談をおすすめしたいと思います。ご相談者の場合、検査を受けた内科への相談が適していると思われます。前回の検査結果や、これまでの経過を把握した状態で、再検査のタイミング、新たな検査や他科受診の必要性など、意見を伺ってみるとよいでしょう。

受診の際は、状況をよく理解していただくために「いつから」「どんなふうに」「どの程度」「どのくらいの間にどのくらいの時間続くか」「どのような状況で」「症状を軽くまたは悪くするような因子はあるか」「主症状に伴う別の症状があるか」などを伝えるとよいでしょう。