Question

特発性肺線維症と特発性間質性肺炎の違いは?

肺生検の結果、担当医から特発性肺線維症と告げられました。渡された病理レポートは専門用語が多く「末染スライド待ち」の意味がわかりません。特発性肺線維症は特発性間質性肺炎とは違うのでしょうか?

女性/40代

2023/01/19

Answer

特発性間質性肺炎は原因不明の間質性肺炎の総称で、ガス交換をする肺胞の壁に炎症が起こり、炎症が治まると組織が線維化してしまう病気です。特発性間質性肺炎は、細胞や組織の成り立ちや組織の特徴などから、7つの病態に分類され、7つの分類の中の1つに、特発性肺線維症があります。7つの分類中、特発性肺線維症が最も多く、全体の60%を占めています。


特発性間質性肺炎の症状には、捻髪音(ねんぱつおん)という呼吸雑音(聴診時の肺の音)や、たんの絡まない乾いたせきなどが特徴的です。一般的には、かぜなどにかかると急に呼吸状態が悪化することがあるので、かぜの予防が必要といわれ、日頃の体調管理が大切です。


病理レポートは検査を行った病理医から主治医への結果の報告書です。専門家から専門家への報告なので、専門用語が使われているものと思われ「末染スライドまち」もその1つでしょう。


次回受診時に用紙を持参し、主治医へ直接「末染スライドまち」の意味を含め、確認してみてはいかがでしょうか。疑問に思われていることをその都度、主治医へ確認していただくことで、疾患の理解、今後の治療など、さまざまなことが少しずつ把握できると考えます。また、質問を重ねることで主治医とのコミュニケーションもとれ、信頼関係も築いていけるのではないでしょうか。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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