Question

中学生の子どもがいつも疲れている

中学1年生の息子のことです。以前から部活動や通学がきついのか、帰宅するなりリビングでうたた寝をしてしまうなど生活リズムが乱れがちです。生活に慣れたら徐々に落ち着き、体力もつくだろうと様子をみていましたが、なかなか改善せず悪循環な状況が続いており、どこかからだに問題があって疲れやすいのではと少し心配になっています。

女性/40代

2023/01/13

Answer

おそらく今の息子さんの生活は、小学校の頃とは比較にならないほど忙しく変化していることでしょう。心身に大きく負担がかかっていることも想像に難くありません。帰宅すると緊張の糸がほどけて安心する分、一気に疲労が押し寄せてそのままリビングで寝入ってしまうのかと思われます。新しい環境に慣れるにつれて、生活リズムが整ってくることも大いに考えられるでしょう。


一方で、健康状態については周囲の大人が注意深く見極めていく必要があります。観察のポイントとして、顔色、表情、食欲、活動の様子、口数、話す内容などが挙げられます。また排便の状態、体重の増減、頭が痛いなど自覚症状の有無にも留意するとよいでしょう。学校での様子については、授業参観や面談、家庭訪問などの機会に担任に尋ねてみることをおすすめします。先生と連携を密にしておくことはあらゆる場面で大事になります。親御さんが心配に思っていることを伝えておけば、先生方もお子さんが無理をしていないか注意してみてくれるはずです。


睡眠時間については個人差があり、その日の疲労度や体調によっても左右されるため、特に目安はありません。なるべく質のよい睡眠をとれるように配慮してあげましょう。基本的には起床時に疲れがとれているように、必要なだけ眠ったほうがよいと考えます。帰宅後は宿題や食事、入浴などを早めに済ませ、いつでも眠れる環境をつくるとよいでしょう。できれば部屋の電気を消して、寝心地のよい布団でリラックスして眠りにつけるのが理想です。


ご存じのことと思いますが、食事も疲労の回復、成長には不可欠です。食事を抜いたり、主食・主菜・副菜のバランスがとれていない食事が続くと、必要なエネルギーや栄養素が不足して疲れがとれにくくなることがあります。エネルギー源となる主食は、糖質とビタミンB1がとれるため重要です。特に玄米、雑穀、全粒粉パンなど精製度の低い穀類は、ビタミンB1を多く含むためおすすめです。主菜の肉や魚は、たんぱく質やビタミンB1が豊富な豚肉、レバー、うなぎ、カキ、卵、鶏胸肉などを積極的にとりましょう。副菜ではビタミンB1の働きを助けるアリシンを含むネギ、ニラ、玉ねぎなどを使った料理を添えるとよいでしょう。クエン酸には疲労物質である乳酸を分解する働きがあるため、調味料にレモンを使ったり、デザートにかんきつ類、イチゴ、キウイなどを食べるのもおすすめです。一時的な疲労感やだるさには、甘いものを適量食べて血糖値を上げるのも効果的です。


なかなか生活のリズムがつくれずご心配だと思いますが、ひとまず朝元気に登校できていれば、上記を参考に習慣を見直しながらもうしばらく見守ってもよいと考えます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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